こんにちは。
「日曜日の初耳学」の「インタビュアー林修」のコーナーにMrs. GREEN APPLEが出演します。
なんと、作詞作曲を手掛けている大森元貴さんは、楽譜を読めないし書けないのだとか。
作曲家も演奏者も歌う方も、音楽に関わっている方たちはみなさん楽譜が読めると勝手に思っていたので、とても驚きました。
でも、実は楽譜が読めないアーティストって多いようです。
気になったので調べてみました。
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楽譜が読めない日本人ミュージシャン
調べてみたら、「えっ、この人が!?」という方も楽譜が読めないことが分かりました。
情報源がそれなりに確かな方を中心に載せていますが、中には個人ブログが情報源のこともあり、100%確実ではない可能性もあります。
美空ひばりさん
言わずと知れた、昭和の歌謡界の女王です。
そんな美空ひばりさんには、こんな逸話があります。
美空ひばりさんは耳の感度がとてもよく、聞いた音を聞いた通りに発音できたそうです。
英語が話せないけれど、15歳の時にレコーディングした「上海」という曲では、まるでネイティブのように歌いこなしたそうです。
すごい才能だなぁ…
ただ、この逸話には否定説もあります。
「ひばり伝説」のひとつに“美空ひばりは楽譜が読めなかった”というものがあるが、鶴田さん(美空ひばりの友人)は否定する。
「読めましたよ。紙に音符を書いて『コウちゃん、これわかる? これが“四つ”だよ。これが“速く”だよ』などと教えてくれましたから」
(はまれぽ.com)
つまり、楽譜をすらすら読むことはできなかったけれど、基本的なことは分かっていた可能性が高そうです。
時間をかけて楽譜を読むよりも、音を聞いて覚えた方がずっと早いし正確に歌うことができるから、あえて楽譜を読まなかったのかもしれません。
桑田佳祐さん
桑田佳祐 より
サザンオールスターズのボーカル・ギターを担当されています。
Wikipediaによると、桑田佳祐さんだけではなくサザンオールスターズのメンバーは原由美子さん以外全員楽譜を読めないとか。
ICレコーダー普及前は、楽譜やコード譜(和音をアルファベットと数字で簡略化して表した譜面)などは原由美子さんが書いていたそうです。
ただ、今は桑田佳祐さんもコード譜を書けるそうですよ。
吉田美和さん
DREAMS COME TRUEのボーカルを担当されています。
楽譜が読めないことは、ご本人が公言されているそうです。
Wikipediaによると、作曲の際には吉田美和さんが書いた独特のメモを元に、中村正人さんが楽譜に書き起こしているとのこと。
HIROKIさん(ORANGERANGE)
キョードー大阪 より
ORANGERANGEのボーカルを担当されています。
HIROKIさんも、2016年12月17日に出演された「情熱大陸」にて楽譜が読めないことを公言されたとか。
あまり音楽に縁がなく、人生で買ったCDは3枚だけ。
母校の先生になぜ歌手をやっているのか不思議がられるほどのようです。
堀内孝雄さん
アップフロントチャンネル より
ソロ歌手としても活動し、またアリスのボーカル・ギターを担当されています。
楽譜が読めないのはご本人が公言されているとのことです。
Coccoさん
シンガーソングライターのCoccoさんは、Wikipediaに作詞も作曲も勉強したことがなく、譜面も書けないし楽器も弾けなかったとありました。
デビュー当時は楽譜が読めなかったとか。
自分の考えをプロデューサーに伝えるために、絵などを持ち込んでイメージを伝えていたそうですよ。
それにしても、Coccoさんにとって音楽は頭の中で自然に生まれて流れるものなんだって!
まさに天才タイプ、なんだかモーツァルトみたい。
あいみょんさん
あいみょん より
シンガーソングライターのあいみょんさんも、2021年3月26日に出演された「徹子の部屋」で、楽譜が読めないと公言されたそうです。
あいみょんさんの父親が音響の仕事に就いていた関係で家に楽器がたくさんあったそうです。
父親はとてもギターが上手く、見ているうちに弾いてみたくなったとか。
14歳から独学でギターを始めたので、「徹子の部屋」出演当時でも弾くのが苦手だと思うことがあったそうです。
アスリートも親や兄弟姉妹の影響でそのスポーツを始めた方が多いし、歌舞伎や落語のような伝統芸能も、親が無理やりやらせなくても子供が自然とやりたがることも多いみたいだし…
喜多郎さん
シンセサイザー奏者にして作曲家の喜多郎さんも、楽譜が読めないそうです。
喜多郎バンド(ファー・イースト・ファミリー・バンド?)に所属していた人を知人に持つ方のブログがあり、それによると
私の知っているかたで、喜多郎バンドにいた方がいたのですが、一度聞いてみたことがあります。
『喜多郎さんて、楽譜読めないってホント??』
『ほんとだよ~』
(Spielers)
他のメンバーは楽譜を読めたので、「何小節目から」などの説明で譜面をめくればいいのですが、喜多郎さんはその説明だと分からなかったそうです。
そのため、練習は常に曲の最初からだった、とありました。
小室哲哉さん
数々のミリオンセラー曲を送り出した小室哲哉さんが楽譜を読めないというのは、本当に驚きです。
槇原敬之さんと小室哲哉さんの対談で、ご本人が読めないと語ったそうです。
バックバンドのアルバイトをしていた時、配られた楽譜を読めなかったためオーディションに落ちていたとのことです。
ただ、Wikipediaには、幼い頃からバイオリンとエレクトーンを習っていたうえ、音楽の授業で50分で16小節を譜面に書く作曲のテストがあった時、教師から絶賛されたというエピソードがありました。
まったく読めないのではなく、正確には読むのに時間がかかるということのようです。
小椋桂さん
MELODY LELOU より
シンガーソングライターの小椋桂さんも、2018年3月9日に出演された「徹子の部屋」で「音符が読めない、楽器も弾けない」と語ったそうです。
作曲は、ギターのコードを弾きながら書いた詩を口ずさんで曲にし、カセットに録音したそうですよ。
それを他の人に楽譜に書きおこしてもらい、アレンジャーに編曲してもらうとのことです。
音符が読める≠楽譜が読める
どうやら、「音符が読める」と「楽譜が読める(譜読み)」は違うようです。
楽譜が音楽を記録する手段と考えると、音符=文字と考えればいいのかもしれません。
音符が読めるということは、たとえるなら文字を覚えて読めるようになること。
文字を覚えたてのお子さんが絵本を見ながら
一生懸命、たどたどしく文字を読んでいる姿はとてもかわいらしいですが、絵本を読んでいるというよりは文字を追っているという方が正しいです。
文字は読めているけれど、文章としては読めていない状態です。
これが、音符が読める状態だとして。
では、楽譜が読める、譜読みができるとは?
つまり、初めて読む本を言葉として正しいリズムで読めて、しかもある程度内容も理解できる状態ということのようです。
1つ1つの文字を単独で読めるだけでは不可能で、単語や文法の理解はもちろん読解力も必要そうです。
だから、音符が読めるけれど楽譜は読めない場合、
- トレーニングをして楽譜が読めるようにする
- 代替え手段(他の人に頼む、耳で聞いて覚えるなど)を用いる
どちらかができれば、音楽活動ができるということみたいですね。
まとめ
今回は、楽譜が読めないミュージシャンについて調べてみました。
とても有名な、ヒット曲を連発している作曲家や歌手も楽譜が読めなかったことに驚きました。
ただ、
- 楽譜が読めない=音符が読めない
- 楽譜が読めない=歌うことや作曲ができない
ということではないことも分かりました。
読む代わりに耳で覚える、誰かに書いてもらうなど、他のことでカバーできればOKなようですね。