ビール・お酒の自動販売機が激減?最大の理由2つとは?徹底調査!

こんにちは。

【YOUは何しに日本へ?】に、コディアック島のカップルが登場します。

コディアック島にはコンビニもなく、買い出しは船で10時間とか…。

日本の缶ビールの自動販売機が憧れとのことですが、でも日本でもビールなどの酒類を販売する自動販売機をなかなか見なくなったと思いませんか?

なぜお酒を販売する自動販売機が減ったのでしょうか。

今回は、その理由について調べてみました。

 

カップルの出身地コディアック島はどこにあってどんな島?

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酒類の自動販売機はどのくらい減った?

日本全国に設置されている酒類自動販売機の台数の推移が、国税庁で公表されています。

国税庁

これを見ると、酒類自動販売機の設置台数は平成8年(1996年)の18万6千台に対して令和2年(2020年)は1万3千台と、14年間で10分の1以下に減っていることが分かります。

さくら
豪快な減りっぷりですね。
絶滅危惧種になる日も近い?
「YOUは何しに日本へ?」の番組中で、30台以上遭遇できなかったのも納得です。

ちなみに2021年末時点のデータですが、自動販売機全体だと日本全体で約270万台、そのうち飲料の自動販売機は83.2%を占めていたそうです。

ただ、実は酒類だけではなくソフトドリンクの自動販売機の設置台数も減少傾向にあるみたいですよ。

経済産業省

さくら
酒類以上に、紙パックやカップの自動販売機の減少率が大きいですね。
カップ飲料を買うなら自動販売機ではなくスタバ系で、とか?
飲み物以外の物も一緒に買えるコンビニがあちこちにあるから、自動販売機の需要自体が下がってきている可能性も?

それはともかく、酒類の自動販売機が激減していることは事実のようです。

では、なぜここまで減ったのでしょうか?

 

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共通の分野で才能がある人たちは、やはり何か通じるものがあるのかもしれませんね。

 

酒類の自動販売機が減った理由

調べてみたところ、酒類の自動販売機が減った理由は主に2つあるようです。

理由1:酒店の高齢化

理由の1つめは、酒店の店主の高齢化だそうです。

勝手なイメージですが、たしかにお酒の小売店って年配の方が営んでいる印象があります。

(実際にどうかは分かりません(^^;)

酒店の店主
あと何年商売していけるかのう…

お店をあとどのくらい続けるか分からない状態で、自動販売機が壊れたとします。

買い替え・リースに必要な金額はこのくらいだそうです。

  • 新品の自動販売機:約58万円~約200万円程度
  • 中古の自動販売機:約20万円~約70万円程度
  • リース・レンタルの自動販売機:約19,800円~約50,000円(月額)

無人販売ナビ

 

これだけの金額がかかるので、故障した場合、将来の見通しが立たない状態で代わりの自動販売機に買い替えることが少ないそうです。

さくら
たしかに、小規模な小売店が簡単に出せる金額ではない気がします。
自動販売機の利益も、月に100万円!とかではないでしょうし…

ただ、自動販売機ってそんなに壊れるものでしょうか。

14年間で17万台以上減ったということは、平均して年間1万2千台以上なんですよね。

いくら日本全体で18万6千台設置されていたとはいえ、せいぜい壊れるのは年間千台くらいではないかと…。

もし年間数千台も壊れていたら、自動販売機の信用がなくなりそうです。

 

ちなみに故障の他にも、高齢や負債が原因で酒店そのものが廃業した場合も自動販売機はなくなります。

ただ、東京商工リサーチによると2015年時点で酒店の倒産は44件、休廃業は163件だとか。

 

ということで、酒類自動販売機激減の主な原因が故障やお店の休廃業というのは、個人的には考えられない気がします。

別の理由がありそうです。

 

理由2:酒税法改正

もう1つの理由は、酒税法の改正です。

 

2006年に酒税法が改正されました。

酒類自動販売機の減少に関係ありそうな改正はこちらです。

  • 酒類の販売は対面販売が原則
  • 酒類自販機専用の「特殊酒類小売業免許(※)」の廃止
    ※ 酒類販売のためのそのほかの免許がなくても、これを取得すれば酒類自動販売機を設置可能な免許のこと

お酒には依存性、飲み過ぎによる健康被害、泥酔して周りに迷惑をかけるなどの問題がありますよね。

また、未成年者の飲酒も問題です。

自動販売機は人が販売するわけではないので、年齢確認機能のない自動販売機の場合はノーチェックで誰でもどんな量でも購入できてしまいます。

 

改正前は「特殊酒類小売業免許」という酒類自動販売機専用の免許があり、この免許を取得すれば自動販売機を設置することができたそうです。

ビールの大手メーカーは、ソフトドリンク用の自動販売機をお店に貸し、それでお酒も販売するよう推奨していたそうです。

 

が、酒税法の改正により現在は酒類販売は対面が基本となりました。

一応自動販売機での販売も可能ですが、そのためには原則としてお店でお酒を販売するのに必要な「一般酒類小売業免許」の取得が必要なうえ、自動販売機は酒類販売店の店舗前や敷地内に設置しなければいけない決まりです。

(宿泊施設などの例外あり)

さらに、全国小売酒販組合中央会は、年齢確認機能のない従来型の自動販売機は2000年までに撤廃するとの決議を決定。

国税庁も、新しく酒類自動販売機を設置する場合は年齢確認できる改良型の自動販売機を設置するよう指示

メーカーはお酒を販売していた従来型の自動販売機を自主回収し、改良型が設置されなかった分の設置台数が激減したということなのでしょう。

 

 

そうは言っても完全に従来型の自動販売機がなくなったわけではなく、2002年時点ではまだ6万4千台が設置され続けていたとか。

まあ、撤去するだけも費用がかかるし、改良型を導入するならなおのこと。

自動販売機による売り上げが大きかったら、撤去は難しいですよね。

2024年現在は、2002年よりは台数が減っているかもしれませんが…。

撤去しなければ罰則があるとかではないようなので、従来型の自動販売機が完全にゼロになる日は遠いかもしれません。

 

ただ、どういう規制があっても、最終的には飲む人の自制が必要なんですよね。

対面販売だけになったとしても、何店舗も回れば大量のお酒を買えてしまいます。

それに、仮に大量にお酒を買いこんでいるお客の様子が不審だったとしても、販売する側が

お客さま、ちょっと量が多すぎませんか?

なんて言えないですから(^^;

年配の酒店の店主が常連さんにだったら言えるかもしれませんが…。

 

自動販売機でも対面でも、もちろんお店で飲むにしても、お酒はほどほどに楽しむのが一番ですね。

 

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ビールを買うにも船で10時間というのは、なかなか大変そうです。

 

まとめ

今回は、酒類自動販売機の激減について調べてみました。

  • 日本では、酒類自動販売機の設置台数が1996年~2020年の14年間で10分の1以下に減った
  • 原因は、酒店の店主の高齢化と、酒税法改正により酒類販売は対面が基本になったこと・年齢確認できない自動販売機の撤去と年齢確認可能な自動販売機の設置が求められているからだと思われる
  • ただし撤去しなくても罰則はないらしく、現在も年齢確認できない自動販売機は残っている

お酒は、自分や周りに害がない程度に、楽しく飲むのが一番ですね。

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